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リウマチとは
リウマチには、皮膚・関節・腎臓・神経などの全身に症状が及ぶ全身性エリテマトーデスや、足の親指の付け根に激痛が走る痛風、老化や外傷によって発症する変形性関節症、病原菌に感染して起こるリウマチ熱など100種類以上の病気が含まれますが、この中でも患者数が最も多く治療が難しいとされるのが慢性関節リウマチです。
慢性関節リウマチの日本国内の患者数は、60万から70万人、推計の仕方によっては100万人以上と考えられるので、全人口比では0.5%以上であり、発病年齢のピークが30歳から50歳代であることを考えれば、中高年者の1%以上がかかっていることになります。しかも女性の患者は男性の約4倍なので、慢性関節リウマチは特に中高年女性にとってはごく身近な病気であるといえます。さらに近年では、高齢男性の患者も増えています。
慢性関節リウマチは、自分の体の成分を異物と誤認する抗体である自己抗原を自ら作り出すことで発病します。そして慢性関節リウマチ患者の約7割の人が、リウマチ因子と呼ばれる自己抗体を血液中に持っています。このリウマチ因子が反応する抗原は免疫グロブリンという自分を守るための抗体ですが、リウマチ因子はこの自己防衛のための抗体を敵と認めてしまうのです。そのため、自己免疫寛容のシステムは崩壊し、身内にも破壊的な攻撃をかけ続けることになるのです。
このように慢性関節リウマチは、免疫の働きに狂いが生じる自己免疫疾患の関与によって引き起こされることは確かですが、病因が依然として不明であり、決定的な治療法もまだ確率されてはいません。しかし、早期診断・早期治療により病状の進行にブレーキをかけ、体の機能障害を最小限に抑えながら、その人らしい自立した生活を送っていくとは十分に可能です。ただし、そのためには慢性関節リウマチがどういう病気であるのかを広く理解する必要があります。